肥後銀行本店(肥後の里山ギャラリー)に寄贈~熊本市域に昌子作品が6点!~
- kujakuhanamasakobl
- 2月11日
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更新日:2月15日

2024年11月、肥後銀行本店に昌子の代表作の一つである「追憶」が寄贈されました。
これは、肥後の里山ギャラリーの小堀俊夫館長のご高配によるものです。

この作品は、2019年の個展(大阪府池田市・画廊ぶらんしゅ)で「いつくしみ」とともにメインの壁面を飾った、昌子第3期の代表作です。
これ以前の2020年9月に、熊本市立五福小学校(昌子の初任校)、熊本市立泉ヶ丘小学校にそれぞれ「舎のとりⅡ」「鳥界」が寄贈されており、さらに古く熊本市動植物園にも「題未詳」がありました。熊本大学アートギャラリー事業の2点、肥後銀行本店の1点を合わせて、熊本市域に昌子の絵画が6点集まることになりました。

五福小学校は、熊本大学の教育学部を卒業して小学校教諭となった金子昌子の、初任校です。昌子は数年間ここで教師として勤めていました。
昌子は教師として慕われていたようで、その頃の教え子が30年、40年たっても昌子のところを訪ねていました。

昌子のクジャクのデッサンは、熊本市動植物園で行われました。来る日も来る日も熱心にクジャク舎の前でデッサンしているので、飼育員さんと顔なじみになり、ついには鳥舎の中に入ってデッサンすることを許されたというエピソードが残っています。
昌子の自宅には、落ちていた羽をもらったのか、クジャクの羽がいくつかありました。それを見ながら羽の細部をデッサンしていたようです。
泉ヶ丘小学校は熊本市動植物園に隣接した地にあり、そのご縁で昌子の初期の代表作である「鳥界」が泉ヶ丘小学校に寄贈されました。弱肉強食の鳥の世界を意味する「鳥界」は昌子が好んだテーマであるらしく、その後、「鳥界(威風)」「鳥界(春夢)」「鳥界(待春)」などという関連作品が生まれています。

これが、熊本市動植物園の「題未詳」。昌子が生前、自分自身で寄贈したもので、第1期の作品だとみられます。存分にクジャクのデッサンをして2年連続で日展に入選したあとに、感謝の気持ちを込めて寄贈したものと考えられます。
第3期の「競華」(熊本大学アートギャラリー蔵)の前段階にあたる作品です。
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